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09月06日-02号

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  1. 安来市議会 1994-09-06
    09月06日-02号


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    平成 6年第336回 9月定例会             平 成 6 年 9 月 定 例 会平成6年9月6日(火曜日)            出 席 議 員 ( 2 2 名 ) 1番 藤原 常義君      2番 遠藤  孝君      3番 河津 幸栄君 4番 内藤 美雄君      5番 門脇 幸好君      6番 永田 正己君 7番 影山 繁美君      8番 加藤 和憲君      9番 広野  糺君 10番 山根 良雄君      11番 長島  望君      12番 安達 紘二君 13番 清山  薫君      14番 作野佳一郎君      15番 山本 敏熙君 16番 祖田  興君      17番 秦  大吉君      18番 櫛田 忠利君 19番 田川  豊君      20番 飯橋 一春君      21番 伹見 武正君 22番 古志野利治君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 0 名 )            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 原   暁君   局長補佐 加納  実君   議事係長(速記)                                  飯橋恵美子君 書記   平井  薫君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長      加 藤  節 夫君      助役      川 井  彦 男君 収入役     杉 原    実君      教育長     市 川  博 史君 総務部長    槻 宅  一 夫君      建設部長    足 立  省 吾君 経済部長    高 塚  輝 雄君      民生部長    伊 輪  静 夫君 福祉部長    池 田  龍 治君      水道部長    本 司  慎 一君 消防事務局長  原    広 治君      建設部次長   田 中  己智雄君 総務課長    奈良井  由 夫君      財政課長    酒 井  照 雄君 企画課長    佐々木    弘君      監査委員    石 橋  秀 雄君 選挙管理委員会委員長         石 川  武 志君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議    事    日    程                        平成6年9月6日午後1時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時5分 開議 ○議長(櫛田忠利君) 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(櫛田忠利君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に質問を許可いたします。 17番秦大吉議員、登壇願います。            〔17番 秦 大吉君 登壇〕 ◆17番(秦大吉君) 一般質問を行いますが、質問者が非常に多いようでございまして、端的にごく短く御質問申し上げ、答弁を賜りたいと、このように思うわけでございます。 まず最初に、公園墓地の建設についてでございますが、この墓地につきましては、近隣の市町はかなり建設をやっておりまして、いわゆる住民の声に反映しているというのが実情だと思うわけでございます。 そこで、まずお聞きしたいのは、もと火葬場の跡地についてでございます。さきの議会等におきまして、かなり執行部とされては前向きで答弁をなされているように承っておりますが、その後これについての取り組み方、また考え方、これからのいわゆる方向づけ等についてまずお聞きしたいと、このように思うわけでございます。 特に最近、住宅団地あるいは安来に新しく住まいされた方等々から強い要望がありますこの墓地建設について、市長は将来についていろいろ考え方があろうと思うわけでございますが、基本的な取り組みの考え方を承りたいと、このように思うわけでございます。 また、浦ケ部団地についての計画がございますが、この構想の中に墓地計画等を取り入れてみたらどうかというような考え方もあるわけでございます。その点についても伺っておきたいと、このように思います。 次は、人口増対策といいますか、若者定住ということでございますが、今さら申し上げることもなく、執行部あるいは議会としても人口増対策に一生懸命取り組んでおるわけでございますけれども、まずお聞きしたいのは、現在の、県営、市営住宅の数、またそれについての入居率、また未使用、いわゆる入居していらっしゃらない建物等がどのぐらいあるか。また、これについての売却等の考え方があるかという問題、これについてお聞きしたいと思うわけでございます。 非常に古い建物もございますし、またいわゆる狭い一般の住居を嫌う人がおられます。そうした例えば切川とか臼井とか、荒島御崎等の団地についてのこれから先の取り組み方をお聞きしたいと、このように思うわけでございます。 それから、浦ケ部の団地構想の中に、その中身がちょっとわかりにくい点がございますので、あわせてどういう中身であるのか、その中身をお聞きしておきたいと、このように思うわけでございます。 特に、人口増対策等の問題は、若者が定住をしなければなりません。そこで、十神校区あるいは社日校区、いわゆる市街地を含めて県営、市営住宅の建設が望ましいと思うわけでございます。この点について市長の考え方を伺っておきたい。 それから、市街地の土地になりますと、非常に高いというような問題がございます。そうしたことについては、買い上げて建てる方法もございましょうが、いわゆる長期借地という考え方はどうかということについてお尋ねいたしたいと思います。 それから3番目ですが、伯太川、吉田川の下流に新しい橋をかけたらどうかと、このように思うわけでございますが、いわゆる湾岸道路の一部でございましょう。福井団地とか、飯島の造成等の現状を見るときに、この両河川の下流に可及的に建設が必要ではなかろうかと、このように思うわけでございますが、市長の湾岸道路を含めたいわゆる将来の海岸バイパスと申しますか、中海一周道路と申しますか、さらに安来市の環状道路としてのその位置づけができるんじゃなかろうかと、あるいはそれが必要ではなかろうかと、このように思うわけでございますので、お伺いいたしておきたいと思います。 以上、簡単でございますが、非常に駆け足で御質問申し上げましたが、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。            〔市長 加藤節夫君 登壇〕 ◎市長(加藤節夫君) 秦議員さんの一般質問にお答えいたします。 まず初めに、公園墓地の実現についてでありますが、特に近隣市町村においては公園墓地が進んでいると。よって、本市においての計画はということでありました。特に昭和7年に建設されました東御幸通のもと火葬場の跡地の利用について、昭和54年以来多くの議員さんから質問があっております。また、墓地にかかわっての提言もいただいております。これについて、市といたしましては、旧斎場を中心といたしまして、墓地公園を検討いたしてまいりましたが、立地条件等からいたしまして、若干適合性に欠ける点が多くありますので、住民の墓地へのニーズからいたしまして、他にふさわしい場所を選定すべきではないかという結論になりまして、現在に至っている状況であります。 それから、人口増対策についての前に、浦ケ部住宅団地構想の墓地計画についてでありますが、御承知のように、これから浦ケ部住宅団地計画を進めてまいるわけであります。現在の計画といたしましては、住宅戸数に見合う墓地計画を検討するように指示をいたしているような状況であります。これについても浦ケ部湾の西側の先端部分と、地権者等は特に山の買収等を切望されているわけでありますので、検討はいたしているわけでありますが、若干山の斜面等におきましては文化財等の、埋蔵文化財、そういうような調査が必要でありますので、これらも埋蔵文化財等の調査を見計らいながら、この浦ケ部住宅団地計画の墓地計画もあわせて検討していきたいということで、現在進めているような状況であります。 それから、人口増対策についてでありますが、公営住宅の戸数については、現在市営住宅が382戸、県営住宅が200戸、合わせて582戸公営住宅が本市にあります。入居の戸数等につきましては、現在入居戸数は、市営住宅が348戸、県営住宅157戸でありまして、県営住宅の東臼井住宅については入居制限をしているような状態であります。よって、これらの空き家については、市営住宅について34戸、県営住宅において43戸の空き家があるような状況であります。 公営住宅用地の売却についてという御質問でありましたが、公営住宅用地の用途廃止は原則的には認められないため、現時点におきましては売却は考えておりません。 浦ケ部計画の細かい内容につきましては、いろいろ構想図面等を作成をいたしております。特に、市道十神・黒井田線幹線道路の整備にあわせまして、浦ケ部住宅団地開発構想、あるいは浦ケ部池の埋め立てによります公園化、また和田地区の浦ケ部池の西側等の開発計画、それらを含めながら現在計画をいたしております。御承知のように、拠点都市の指定を受けますと、農地転用の簡略化あるいは市街化調整区域内の開発協議の簡略化、それらが拠点都市の指定によって大幅に簡素化されるというような面がありますので、私の方の拠点都市構想の第1番の拠点にこの浦ケ部地区を挙げているような現状であります。 それから、社日校区、十神校区において公営住宅の建設はないかということでありますが、公営住宅の建設計画につきましては、今後公営住宅の再生マスタープランをつくりまして、市営、県営住宅の建設及び建てかえを現在進める計画であります。昨年も県の建築課長が係長ともどもに来市いたしまして、いろいろこの社日校区、十神校区についての公営住宅用地について検討を加えているような状況であります。若干このマスタープランづくりの前に県営住宅用地等を模索しなければ、あるいはならないではないかというように現在思っているような状況であります。 借地計画についてでありますが、現在の基本方針といたしましては、買収いたしまして進めていくというのが私の方針であるわけでありますが、若干財政状況等考えたときには、それらの方法をとらざるを得ないではないかということも考えられます。言うなれば、工業用地等において従来の工場等が廃止されまして、それらの用地を市が買収する場合、あるいは高額な市街化調整区域において県営等の住宅用地を確保する場合には、御指摘のような借地計画を今後検討しなければならない時点も来るではなかろうかというように思っておりますが、現在のところでは買収しながら進めていきたいというように考えております。 以上、御質問についてお答えいたしたと思いますが、落ちがありますれば再質問によって……            (「橋」と呼ぶ者あり) 橋の問題についてでありますが、私も平成元年に立候補いたしましたときに、明確に海岸、産業道路案、そういうのを提示しながら今日に至っております。今までの経過につきましては、御承知のように福井工業団地飯島工業団地をつくりまして、この橋について今までいろいろと模索してまいりました。特に、T400の配備に関係いたしまして、T400が日立海岸工場等に墜落した場合、緊急避難道路として伯太川、吉田川架橋、それが防衛庁の整備事業でならないかというような方法を考えまして、広島施設局あるいは防衛本庁までも平成3年度に陳情してまいりました。ところが、この問題については滑走路の先端よりも1キロ以内において初めて道路整備事業が採用できるというようなことがありまして、現在でも何とか防衛庁に対してならないかということは申しているわけでありますが、そういう滑走路の先端から1キロ以内、そういう範囲に入らない関係がありますので、若干現時点においては防衛事業では困難ではないかというように考えております。 またもう一方、日立海岸工場海岸線道路は、港湾施設であるわけでありますので、よってこの所管は運輸省でありますので、一昨年の5月でありましたか、県の港湾課長に御来市いただきながら、港湾整備全般についてのいろいろ検討をいたした経過があるわけであります。そのときに、港湾施設道路を使いながら、伯太川、吉田川に橋梁をかけることができ得ないかというような要望もいたしました。若干、県において詳細に本省等と協議をしていただいたわけでありますが、港湾事業としては、吉田川河口に港湾がないので、両港湾を結ぶという理由でない限りは困難であるというような回答がありました。また、年に数回日立の松野社長等とも、この吉田川架橋あるいは伯太川架橋等についても協議をいたしております。若干、平成4年度においては日立の方では伯太川架橋に技術的な調査をされたようであります。そのときの総工事費が伯太川については7億弱というようなお話も聞いております。先般も若干、昼食会をいたした際に、この橋にも触れたわけでありますが、でき得ればこの橋梁等については大企業日立の力においてお願いしなければならない時点も来るではなかろうかと。それまでに補助事業等の模索をしてまいりたいというふうに考えておりますのが、きょうこのごろの状況であります。 以上、お答えいたします。 ○議長(櫛田忠利君) 17番秦大吉議員。 ◆17番(秦大吉君) 橋の問題につきましては、今市長が答弁されたわけでございますけれども、いわゆる先ほど申されたように、ちょっと考えますと、大企業がかなり必要な橋であるというふうに受けとめられるわけでございますが、その点は財政的な問題、あるいは取り組みの問題があろうと思いますけれども、安来市全体から見ますと、将来赤江・荒島線にもつないでいかなきゃならないというようなこともございますので、その辺は財政的な問題については大企業さんにはしっかり応援を願わなければ、この橋はかけられないじゃないかというふうには思っております。その1点はあわせて御検討願いたいと、このように思うわけでございますが、今の市長さんの発言では、大体目途はついておりませんですね。したがって、私はかなり急いで取り組まれた方がいいじゃないかと、このように申し上げたつもりでございますので、もしそういうお考えが一部ありましたら、再度お聞かせ願いたいと思います。 それから、先ほどお尋ねいたしましたいわゆる住宅、県営、市営住宅の問題でございますが、臼井とか切川等の住宅を見ますと、あるいは荒島の住宅を見ますと、非常に謙遜して入居されないということもございますし、また入れないようにもしているということであるようでございますが、将来これらの古い建物を除去して、新しくその土地をいわゆる生かして取り組まれた方がいいじゃないかと。それは、いわゆる除外申請の問題、あるいは許可等の問題もございましょうけれども、むだな状況を見受けるわけでございますので、何とかその点を取り組んでいただきたい、要望を申し上げます。 それと、墓地の問題につきましては、浦ケ部の団地構想の中に大体200個ぐらいというようなことも聞いておりますけれども、それに値するぐらいな墓地をつくるというような市長さんのお答えでございますが、私はさらに安来市全体の墓地公園等の問題をちょっと触れたつもりでございますけれども、これから先かなり要望があるわけでございまして、私がざっと調べたところでは200ぐらいの要望があるようでございますし、また将来的には五、六百ぐらいの構想を持った方がいいじゃないかと、このように思いますが、もしお答えがいただけたら再度お願いいたします。 以上です。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 伯太川架橋について大まかなお話を申し上げました。若干いろいろな手法に手詰まりな状態に相なっておりまして、県においては県道を国道に昇格したというような観点から、県道延長路線が短くなっておりますので、各市町村において市町村道路を県道昇格というのが昨年から取り計られております。若干、海岸線を県道に昇格させながら、市町村道路橋というようなことができないかということで、県道申請もした時点があるわけでありますが、御承知のように建設省と運輸省との海岸施設道路運輸省所管でありますので、若干これも手詰まりの状態に相なったというのが実態であります。よって、日立の社長とは、建設省事業を導入しながら、そしてその地方負担を日立本社で、日立金属で負担していただくというような手法を今まで検討してまいりましたけれども、という段階の話で終わっているのが現在の状況であります。よって、これが手詰まりになったときには、多分日立みずからにおいて検討がされるではなかろうかというように期待をいたす次第であります。 なお、墓地公園の問題については、浦ケ部住宅団地の戸数に見合う墓地つき住宅団地というような表現をいたしました。相当多数のニーズがあるので、安来市としての公園墓地という点については現在諸般のいろいろな事情がありまして、現在御承知のように安来市の長期計画、あるいは3カ年間の実施計画等には明示をいたしておりません。よって、現時点においては若干お答えできかねるが現状でございますので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(櫛田忠利君) 続いて、1番藤原議員。            〔1番 藤原常義君 登壇〕 ◆1番(藤原常義君) ただいま議長の許可をいただきましたので、1番議員藤原でございますが、質問させていただきたいと思います。 今回は、先ほど秦議員の方からも同じ趣旨での質問がありましたけれども、公園墓地の実現について通告をいたしておるところでございます。先ほど市長からの答弁もございましたけれども、関連をいたしまして質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 今回、市民の方から公園墓地の実現に向けて取り組んでほしいと、こういう要望がございまして、これまでの経過を調べてきたところでございますが、この問題が大変長い間論議されていることにまず驚いた次第であります。若干、過去の経過を振り返る意味で、過去の議会議事録から文章を引用させていただきたいと思いますが、議事録を見てみますと、昭和54年ごろから論議をされているようであります。昭和55年度には200名の署名をもって墓地公園の陳情書が提出をされ、議会では採択をして執行部に送付もされているところでございます。その後、何人かの議員の方々が一般質問をされ、実現に向けての努力をお願いをしてこられました。これに対し執行部の答弁は、前市長はもとの火葬場跡地を整備していきたいとの答弁があっていますし、また現加藤市長におかれましては、平成元年の12月議会には長島議員の一般質問に対して、前任の考え方を引き継がれて、旧火葬場跡地に計画を立てたが、地元との調整が難航して、今後引き続き地元対策を進めていきたい、こういう考えであるということが述べられております。また、平成2年の9月議会では、旧火葬場跡地の計画については、地元交渉が困難で進展していないけれども、今後市の人口増対策、住宅施策を推進する上からも、公営墓地は必要なことであると考えておりますと、こういうふうに答弁をされています。しかし、その当時では他の市町村において売れ行きが悪くなって困っている、こういう話を聞いて、これらを含めて十分検討をしながら努力をしていきたい、このように答弁されておるところでございます。 また、一番近い議会では、平成4年の9月議会の一般質問で、加藤市長は、人が定住をし、安定して生活を営むためには、墓地は必要不可欠なものであると認識をしているし、墓地が確保しにくいということは切実な要望であるやに聞き及んでいる、こういう前置きをされた後、火葬場跡地は地元との諸条件が合わないことや、面積が少ないこと等でその後は進展をしていない。本日答弁された内容とほぼ同じだというふうに思っておりますが、これから墓地公園をつくるとすれば、もう少し規模の大きいものが必要ではないかと思っておる。で、墓地の確保については、今後の市勢発展のためにも大切な条件の一つであり、今後墓地公園構想について市民のコンセンサスを十分に得ながら具体化に向けて検討してまいりたい、このように答弁をされておるところでございます。 このような経過を経ながら、公園墓地が必要と言われながら、15年間たった今も実現していないというのは非常に不思議なことであります。先ほど市長の答弁によりますと、前回の議会の答弁と同じように、旧火葬場跡地については他にふさわしい場所を選定すべきではないかということで現在に至っていると、こういうふうに言われましたれども、そこは一応ふさわしくない候補地として断念をされておるのかどうなのか。既に新しいところだけに目が向けられているのかどうかについて1つは質問をしてみたいと思います。 それと、先ほど安来市の総合計画の中、あるいは3カ年計画に明示できない諸般の事情ということがございましたが、私はその諸般の事情がどのようなものなのか。この経過に至る中で平成2年度に総合計画はつくられましたし、3年経過をした今日、6年から8年までの実施計画は提案をされて、市長は必要不可欠なものだといいながら、この計画になぜ乗せられなかったのか、もう少しお話ができる経過があれば御説明をいただきたいと思います。 それと、平成4年度から既に2年間を経過をしているわけでございますが、先ほど秦議員からも要望は自分の調べでは200ぐらいというふうなお話もございましたけれども、市としてのこの墓地の基礎調査、あるいは寺の要望でありますとか、住民の意向がどれだけあるのか、そういったことについて基礎調査が終わっていれば、その内容についてもお聞かせをいただきたいですし、規模についても論議がされているということであれば、それについてもお伺いをしたいと思います。 先ほどの答弁でも見通しについては今のところ明確にできないというふうなことがございましたけれども、これでは今後15年たってもできないというふうな答弁に先ほどは聞こえましたので、できれば私としては今後市長の積極的な対応をお願いをしたいと、こういうことをもって一応一般質問にさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。            〔市長 加藤節夫君 登壇〕 ◎市長(加藤節夫君) 藤原議員さんの質問にお答えいたします。 旧斎場跡地につきましては、周辺の住民の方々の理解が得られなくして、この問題については振り出しに返して、火葬場跡地の墓地はあきらめたというのが結論であります。 公営墓地についての見解でありますが、特に墓地の新設につきましては、原則としては御承知のように地方公共団体あるいはこれにかわります宗教法人あるいは公益法人に限るというようになっております。できるだけ個人の墓地等の新設許可はできる限り避けていくというのが現在の方針であるわけであります。これについての新設場所等については、農地転用等ではなく、できるだけ後背地を選定すべきであるというのが新設の場所の限定されるわけであります。また、これについての条件でありますが、国道、県道、鉄道または河川に接近していないこと。2番目には公園、学校、病院及び人家から100メートル以上離れていること、飲用水に支障を及ぼさないこと、これが大きな3つの条件になるわけであります。その上に排水問題、あるいは進入路の道路問題等、周辺住民の方々の同意が必要であるというように認識をいたしております。 そういう観点に立ちまして、今までも古代出雲王陵の丘周辺の公園墓地、そういう計画を検討いたした時点もあるわけでありますが、若干ここの地域については排水問題等、日白川へ流すことが困難であるということが1点と、王陵の丘の南面等についてもすべて文化財、集落跡地等が斜面にあるではなかろうかという判断から、王陵の丘等についての公園墓地をあきらめた時点があるわけであります。 また、その後、ある人の紹介で、業者の方が大規模墓地をつくりたいというような希望が私の方へありました。希望の場所といたしましては、大谷坂から下の山間地、あそこへ9号線から幹線道路を入れまして、あの山一帯を大規模墓地公園計画というようなお話が参りまして、私自身も賛成をしながら促進に力をかす約束をいたしておったわけでありますが、若干この問題については、御承知のように大規模墓地等については、お供え物に対してカラスが飛来するというような要件がありまして、あの周辺にはすべて果樹園、そして竹林があるという観点から、多分地元の同意が得られないではないかということで、これについては業者がみずからあきらめたというような経過があったわけであります。そういう観点から、まさにその時点から本市におきましてはごみの問題と一緒であると。周辺の山間地にはすべて果樹園、竹林、そういうのが備わっておりますと同時に、どこの山にも文化財があるということを覚悟しなければならないという観点から、まさにごみの埋立場と立地条件が同じくなるというように判断をいたしたわけであります。 そういう観点から、現在御指摘の基礎調査、あるいはそれに伴います規模等については、一切検討していないというのが実情であります。よって、先ほどの秦議員の質問に対しましても、3カ年間実施計画には載しておりませんというようにお答えをいたしたわけであります。よって、現在私の方で今後計画を組むとするならば、浦ケ部住宅団地墓地つき住宅団地を取り組みながら、それらの開発計画を勉強しながら検討していきたいというように考えているようなのが現状でありますので、まことに御質問の意に沿わない答弁に相なるわけでありますが、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(櫛田忠利君) 1番藤原議員。 ◆1番(藤原常義君) お答えをいただきましたが、まことに答弁としては残念な気がいたしますが、必要だということは間違いございませんので、一つ確認をしたいのは、今後必要だということで検討していただけるのかどうなのか。少なくとも住民の意向がどれだけ要望があるのか、こういったことについてはぜひ調査をお願いをしたい、こういうふうに思います。 で、私も近隣の市町村、若干資料等もらいましたけれども、松江市の方でも今までの2,629基が残り少なくなりまして、平成5年度に新たに639基をつくるとか、米子市の方でも相当増築がされておりますし、ことしの8月1日の日本海新聞には、西伯郡の岸本町が二百数十戸の増設をしまして、今半数以上売れていると、こういう状況でございます。そういったことから、私もこれからもし検討されるのであれば、公園墓地として若干意見を言わせていただきたいと思いますが、安来市は米子市との境、あるいは西の東出雲町との境まで、中海に面した非常に景観のいいところがあるわけでございますけれども、これらを生かした現在公園がないと、こういうことで、これらを生かした公園をぜひ実現をしてもらう中に、この墓地も適宜築造ができるような形態がとれないものかどうなのか、こういった方向での検討をぜひお願いしたいというふうに思います。 先ほど、まだ規模等については浦ケ部の団地の取り組みの中で当面は考えていきたい、こういうふうな答弁をいただきましたけれども、先ほど秦議員が言われましたように、市民全体の中には、それだけではまだ不足だという意見が多分調査をされればわかっていただけるのではないか、このように思いますので、これらの希望数の結果にもよりますけれども、当面私も200基ぐらいが計画できて、将来必要に応じて同じ場所に順次造成ができるような形での整備を公園として進めるべきではないか、このような意見を持っておるところでございます。市長の今後の公園墓地の取り組みにぜひ早期実現に向けて積極的な対応をしていただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(櫛田忠利君) 続いて、10番山根良雄議員。            〔10番 山根良雄君 登壇〕 ◆10番(山根良雄君) 10番の山根でございます。議長の方から許可をいただきましたので、一般質問させていただきたいと思いますが、今回は2つの視点につきましてお尋ねを申し上げたい、こういうふうに考えておるところでございます。 最初に、主要基幹道路の現状と整備計画ということでお尋ねを申し上げたいというふうに思うわけでございます。 市長は、御就任以来、積極的に基幹道路網の整備に取り組まれ、都市基盤の整備、地域経済の発展と市民生活の向上に欠かすことのできない課題への対応といたしまして、敬意を表する次第でございます。しかし、計画構想の具体化に当たっては、国、県等とのかかわり、あるいは財政的な問題、さらには地権者との関連等々から具体化がおくれ、ないしは変更などが付随しがちな課題であることも事実でございます。いずれにしましても、道路交通網の整備につきましては、今後とも積極的な取り組みが必要であることは論をまたないものであることから、以下具体的な路線名を挙げ、現時点での計画整備の進捗状況と今後の整備計画についてお尋ねを申し上げたいと存じます。 まず最初に、安来道路の件でございますけれども、再三経過は伺ってきております。用買、家屋移転、文化財調査の動向等につきましても、順調に進んでおるやに聞き及んでおるわけでございますけれども、直近の状況で暫定供用開始はほぼ予定どおりにできるのかどうか、改めてお尋ねをしておきたい、こういうふうに思います。 そして、2つ目でございますけれども、昨日の議会でも市長の方から所信表明がございました。触れられた経過がございましたが、安来・清水線の関係でございます。昨日、当初の計画よりもさらに早期に供用できるように対応していきたいと、こういうふうな所信の披瀝があったやに受けとめたわけでありますけれども、御案内のとおりあの場所につきましては文化財の問題があるわけでございまして、経過の中で文化財の扱い等に特に問題がなかったのかどうか、あるいはまた結果的にそのことが後に影響しないかどうか、改めてお伺いをするものでございます。 そして次に、9号線の渋滞緩和策でございます。 この件につきましても、かねてより一般質問等でも議論がなされた経過があるわけでありますけれども、現在安来駅から鳥取県の県境付近、9号線の中でも最も渋滞の多い地域ではなかろうかと思うわけでございます。かねがね市長もこの渋滞対策につきましては、国、県等にも働きかけ、できれば車線を多くするような形で努力をしていきたい、こういうふうな御答弁もいただいた経過があったわけでありますけれども、直近の状況について、いかような状況であるのか、あるいはまた今後の対応についてどのようなお考えをお持ちになっているのか、改めてこれもお聞きを申し上げたいというふうに思います。 さらに、長谷津・利弘線に関連いたしまして、先ごろ城谷、長谷津付近までは立派な道路が供用開始となりました。しかしながら、長谷津から城谷方面への整備計画が遅々として進まない、こういうふうな状況にあろうかと思うわけであります。現状と今後の対応につきまして、この点についてもお尋ねをしておきたいというふうに存じます。 次に、植田・古川線でございます。この計画につきましても、数年前より計画が着工されました。一定の進捗状況に相なっておるわけでございます。先ごろ念願の進入路につきましても、橋の設置ができたわけでありますけれども、現時点では実際に供用開始という段階に至っていない、こういう状況にあろうかと思いますけれども、この点についての今後の対応、あるいは全体的な供用開始はいつになるのか、改めてお尋ねをしたいというふうに思います。 さらに、飯島・荒島線でありますけれども、重点的な取り組み事業として積極的な対応をなされてまいりました。特に、福井地区につきましてはすばらしい道路が完成をいたしております。そして、今年度は9号線からの進入路につきまして、測量等を開始がなされておるわけでありますけども、特に9号線からの進入路の具体的な供用開始のめどについては、いつをめどにされておるのか、この点についてもお尋ねを申し上げておきたいというふうに存じます。 さらに、安来港・川尻線の道路新設でありますけれども、これも計画が進んでおりまして、間もなく新設につきましては完了する方向で進んでおるわけであります。しかし、関連いたします城谷・川尻、いわゆる街路路線につきましては、かねてより計画があるわけでありますけれども、これまた遅々として進まない、こういうふうな状況にあろうかと思います。そういった意味から、特にかどやから、先ほど申しましたような安来港・川尻線の新設、いわゆる三差路に向けましての改良計画について、現時点の状況と今後の対応につきまして改めてお尋ねを申し上げておきたい、こういうふうに存じます。 そして、十神・黒井田線であります。これは昨日の安達議員の質問にも答弁がございました。5カ年計画でもって新設改良の計画があるわけでありますけれども、さっきも9号線の問題で触れましたが、いわゆる渋滞対策、バイパス的な機能を考えましたときには、さらに当初計画を早めるような方向でぜひとも対応をすべきではなかろうかと、こういうふうに思うわけであります。そういった意味から、この計画変更のお考えはないのかどうか、改めてお尋ねを申し上げておきたい。こういうふうに思います。 最後に、安来港・西御幸街路事業でございます。本議会におきましても関連の補正予算が提案をされておる状況にあるわけでありますが、これも長年の懸案であるわけであります。今後の対応と供用開始のめどにつきましてどのような御所見であるのか伺っておきたい、こういうふうに思います。 以上、主要基幹道路網整備の現状と今後の取り組み方についてお尋ねをいたしましたが、最後に各路線の計画と供用開始のあり方についてお伺いをいたしたいと思います。 具体的な例を挙げて御所見をお伺いいたしますが、先ほど5番目に申し上げました植田・古川線に関連し、数年前から計画が進められ、特に県道広瀬・荒島線からの進入路、つまり鷺の湯橋の代替橋も既に完成いたしておりますが、実質的に供用開始に至っておりません。もとより、植田・古川線全体の整備計画との関連があることも承知をいたしておりますが、計画としては本年の5月連休までには供用できるよう事業を進めたいとの考え方であったと存じます。もちろん、全体計画を急ぐことも当然でありますが、暫定的な供用方途があってしかるべきではないかと思うものでありますが、お考えをお尋ねをいたすものでございます。 そしていま一つは、さっきも触れましたけれども、城谷・川尻線であります。近く安来港・川尻線の供用開始が図られる見通しになりました。ただし、この路線は懸案の城谷・川尻街路事業、つまり改良が伴わないことには、せっかくの立派な道路の価値が半減をすることも事実であります。諸般の事情なり経過のあることも承知をいたしておりますが、基本的な対応について改めて御所見をお伺いするものでございます。 次に、文化交流事業の振興につきましてお尋ねを申し上げたいと思います。 当安来市にありましては、心豊かな文化産業都市を標榜し、市長もこれまた御就任以来公約としてその具体化に向けた対応に精力的に取り組んでこられました。特に、産業都市を目指した取り組みにつきましては、工業団地の造成を具体化され、関連する道路網の整備につきましても、先ほども触れましたとおり積極的な対応によって着々と整備が進められており、高く評価するものであります。 一方、文化面への対応と現状に目を向けてみますと、当市は古くから豊かな自然と歴史的な遺産に恵まれ、近世では港町、出雲街道の要衡として発達し、我が国近代文化の先駆者でもあります永井先生、あるいは陶芸家としての河井寛次郎先生、さらには彫刻家の米原雲海先生など幾多の人材を輩出し、さらには民謡「安来節」の里として多彩な、かつ全国に誇れる文化性に富んだ町でございます。しかしながら、現状は文化協会等の活動によって何とか文化芸術にかかわる事業、交流、振興等が支えられているのが実情ではないかと思うのであります。 今日、地方の時代、あるいは文化の時代とも言われ、地域文化の再発見と見直しが進められ、歴史豊かな文化のふるさとづくりと、心触れ合う市民生活の実現が求められていると言えましょう。同時に、私どもは多くの先人が培ってきたふるさと安来の歴史的風土に根差した地域文化を守り、育てていく責務があるのではないでしょうか。そして、近い21世紀に向けてさらなる飛躍を目指し、国際性豊かな青少年の育成と国際文化交流によるまちづくりを推進していくことも、新しい時代に即応した現代の私たち市民の重要な責務であろうと思うものであります。全国的にも地域文化が見直され、いろいろな文化交流振興の重要性にかんがみ、諸施策が推進されている状況にあることも御承知のとおりでございます。そのような観点から、以下2点について御所見を伺いたいと存じます。 第1に、文化産業都市にふさわしい文化振興について、基本的にどのようなお考えをお持ちであるのか、率直にお伺いをいたすものでございます。 具体的には、歴史的文化の調査研究に関する対応、さらには文化の普及活動に関する対応、さらには国際化社会にあって国際文化交流活動についてなど、当市の実情に沿った事業等を今後積極的に取り組み実践していくべきとの意見が、文化財保護委員会等からの強い要望もなされていると聞き及んでいます。私も、同様な見地から全く同感でございます。市長の御所見をお伺いするものでございます。 第2に、それらの活動事業を行っていくためには、一定の財政基盤の確立が必要になることはこれまた当然のことでございます。市民、そして企業、さらには行政が協力し、長期に安定した地域の文化活動の基盤を確立するため、仮称ではありますが、安来市文化交流事業基金、つまり基金条例を制定し、さきに述べました市民文化の振興策を飛躍的に進展させるためにも、早急に検討され、具体化されるべきと存じますが、御所見のほどをお伺いするものでございます。 以上、2点の御質問を申し上げました。前向きな御答弁をお願いいたしまして、一般質問を終わります。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。            〔市長 加藤節夫君 登壇〕
    ◎市長(加藤節夫君) 山根議員さんの質問にお答えいたします。 初めに、文化交流事業の振興策については、教育長から答弁させたいと思います。若干教育長によって答弁ができ得ない点については、私の方で補足いたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 初めに、主要幹線道路の現状と整備計画について、これの進捗状況、今後の整備計画、計画と供用開始についての御質問でありました。 初めに、安来道路についてでありますが、これは用買、家屋移転でありますが、現在での買収率は、面積比で95%、このうち6.9キロ区間については99%の進捗状況であります。また、家屋移転等の残件も若干あるわけでありますが、これについては建設省に対しまして全面的に協力しながら、解決に向けて努力してまいりたいというように思っております。 また、埋蔵文化財の調査につきましては、全体の遺跡数が69カ所ありますので、これは平成7年度で調査が現在完了する予定であります。現在の第11次道路整備5カ年計画では、平成9年度の暫定供用開始が予定をされております。ただ、これが平成9年度に供用開始ができるかどうかという点については、先ほど申し上げますように、今後の文化財調査の動向、あるいは今後150万立米も出ます残土処理がスムーズに行われるかどうかという点であります。この残土処理につきましては、150万立米の処理等について農地転用等大きな許認可権の問題等が絡んでおりますので、建設省、県、そして市が三位一体となってこれを解決していこうというような計画で第1回の会合を開きながら、この残土処理計画を現在進めているような状況であります。 用買についても、いろいろ組中財産あるいは公用財産等の処理、あるいは贈与の関係の処理、そういう残件が残っているわけでありますが、これらについてもそれぞれの内容によっての対応策を考えながら進めていくように建設省と協議を進めているような状況であります。 安来・清水線の道路改良事業についてでありますが、これは平成4年度から平成7年度をもって終了するという工事でありまして、平成6年度の工事は、御承知のように現在山を中心といたしまして道路改良事業を実施しているような状況であります。これの経過についてでありますが、文化財といたしまして新林古墳、1号墳、2号墳等が調査の段階において発見されまして、移設という現在方針で進めてまいっているような状況であります。ここに至ります経過については、あの現地においては前方後円墳等もありまして、現地検討を行いながら現在の路線は4回路線変更を行いまして、4回目の現在の路線であれば、そういう重要なものが出ないではないかという判断に基づいて、次から次へと路線変更を行いまして、現在の路線を決定して進めてまいったわけであります。若干、調査の段階等において私も現地へ参りまして、1号墳の調査状況、あるいはその調査状況の過程において2号墳の状況等を検討いたしたわけでありますが、その時点においては木棺直葬で記録保存で済むというような判断をいたしておったわけでありますが、新林2号墳の発掘によって重要古墳であるというような認識を持つようになって、移設というように相なった次第であります。 これについても、文化財保護委員の会あるいは検討委員会等の意見を教育委員会の方から事情聴取しながら、スムーズに事業を進めながら、来年8月の開催の高校総体までには、所信表明で申し上げておりますように、供用開始をしてまいりたいというように思う次第であります。 また、9号線の渋滞解消対策についてでありますが、特に御承知のように昨年の連休には東出雲町まで15キロの渋滞を来しました。よって、今まで市あるいは建設省においていろいろ渋滞解消策のショートバイパス構想等検討いたしてはきたわけでありますが、その検討結果は何よりも安来道路の促進策が最良の策であるという判断しかショートバイパス構想等の経緯からして考えられなかったわけであります。そういう観点から、警察署等が中心になりまして、鳥取県の関係機関と協議しながら、陰田交差点の部分改良が急遽昨年の8月13日の盆までに間に合うようにということでとり行われたわけでありまして、それ以来若干の渋滞解消策になっているというように思っております。これも県境の壁、縦割行政の壁を乗り越えての協議が実を結んだものというように考えております。 ただ、現在においてもいろいろと検討はいたしているわけでありますが、最終的には結論は安来道路の促進策、現在はそれしかないではないかというような状況であります。 また、島田の交差点の改良等については、今後今年度事業として整備を進める予定にいたしております。 長谷津・利弘線の道路改良工事については、城谷方面への整備計画でありますが、これについては特に山の地権者の方々との交渉が全然進まないという状況にあるわけであります。これについては、地権者の御理解を賜りますよう、全精力を挙げて今後交渉に取り組まなければならないというように考えております。 また、植田・古川線の道路改良工事についての進入路の供用開始はいつできるかということでありますが、これについては平成8年度に舗装工事を終了いたしまして、供用開始をいたしたいというように思っております。若干計画よりも1年間おくれるわけでありますが、平成8年度には供用開始をいたしたいというように思う次第であります。これも、今年度工事といたしましては、鷺の湯荘から飯梨川間の工事に入っているわけでありますが、それも御承知のように鷺の湯の温泉開発、ボーリングに伴いまして、その鷺の湯荘から飯梨川間の配管等を改良していくと。同時改良するというような併用工事がありましたので、この鷺の湯荘から飯梨川間を今年度事業として取り組んでいるという状況であります。 飯島・荒島線の道路改良事業についてでありますが、これは9号線からの進入道路等を現在調査をいたしているわけであります。御指摘のように、福井の工業団地から下坂田町地内までにおきましては、平成5年度に完了いたしました。第2期工事といたしまして現在の道路のバイパス工事といたしまして、国道9号飯島交差点から灘今等地内まで平成6年度から平成9年度までの工期で施行する計画であります。今年度は、国道9号交差点から中井手川の橋梁設計、全線の丈量測量、建物補償調査を実施するようにいたしております。平成7年度に用地買収を終わりまして、建物移転補償、一部改良工事を施行する予定でありまして、計画どおり平成9年度には完了いたしまして、供用開始をいたしたいというように考えております。 また、安来港・川尻線の道路新設と城谷・川尻線の改良計画についてでありますが、安来港・川尻線については、現在旧丸安木材跡地75メートル区間の道路改良と270メーターの車道舗装工事に着手をしている現状であります。本年度全区間の歩道の舗装と植栽を行いまして、供用開始をする予定であります。 また、城谷川尻線の改良計画につきましては、安来港川尻線の供用開始と権田川を整備をする中で、車両の通行状態を見ながら検討してまいる予定であります。問題は、基本的には関係者の協力が得られるように努力してまいりたいというように思っております。 なお、日立金属に対しましても、権田川の改良事業等にあわせまして、用地提供の要請等を行っている現状でありますので、またよろしく御協力のほどのサジェスチョンをお願い申し上げたいと思います。 それから、十神黒井田線道路改良工事についてでありますが、この路線は補助事業と市の単独事業との合併として施行している事業でありまして、言うなれば通称地方特定道路というように呼んでいるわけでありますが、補助事業は新十神町から細井川、承水路の細井川の橋梁までを補助事業、これを平成6年度から平成10年までの5カ年計画で進めております。また、市の単独事業といたしましては、先ほどの細井川橋から国道9号まで平成5年度から平成8年度までを予定いたしているところであります。平成6年度、本年度の事業といたしましては、補助事業部分については測量設計、ボーリング調査を行います。また、市の単独事業部分については、細井川の橋梁、干拓地内の道路改良、東側の承水路の改良工事を施行いたします。この路線の周辺には住宅団地、企業団地の計画がありますので、国の大幅な予算の見込みのない以上、計画どおり施行する考えでありますが、拠点都市等に指定をされますと、公共投資の重点投資というように言われておりますので、拠点都市の指定を受けながら、公共事業の重点的な実施を進めたいというように思っております。 それから、安来港西御幸線都市街路についてでありますが、これについては本年度から用地買収、家屋補償等の業務を行いまして、平成9年度に供用開始をする予定であります。 各路線の供用開始についてでありますが、植田古川線は道還川の橋梁が完成している、また坂道等が完了しているがと。なぜ供用開始ができないかということでありますが、若干今年度の工事を鷺の湯荘から飯梨川の方へ変えましたのも、ボーリングにあわせての町内の鷺の湯荘、そのほか共同浴場等の配管を緊急的に変えたいというような考え方から、工事区間を上の区間に変えたわけでありまして、若干下の方から入るようなことができ得なかったわけであります。これについても若干地元と調整をしながら進めたいというように思う次第であります。 また、城谷安来港川尻線の供用開始に伴いまして、城谷川尻線の事業開始はということでありますが、これについては権田川改修を進めながら、現在の権田川改修は大きな車が通行可能な重量の負荷ができるカルバートボックスを計画いたしております。よって、権田川の工事を進めながら、関係市民の方々、あるいは日立金属の理解を得ながら、錦町交差点からの改良に取り組んでまいりたいというように考えております。 以上、御質問に対して答弁いたしましたが、落ちがありますれば再質問によってお答えいたしたいと思います。 ○議長(櫛田忠利君) 市川教育長。            〔教育長 市川博史君 登壇〕 ◎教育長(市川博史君) 失礼いたします。山根議員さんの文化交流事業の振興策についての御質問にお答えをいたします。 1つは、文化産業都市にふさわしい文化振興についてということと、もう一つは文化交流事業基金設置と条例制定についてという2つの御質問だと思います。 初めに、文化振興についてでございますが、最近では昨年の9月の定例市議会におきまして、文化産業都市の施策についてという御質問がございました。その際に市長より基本的な考え方等を申し上げられておりますが、それによりますと、安来市のこれからのまちづくりの基本理念として、「活力みなぎる心豊かな文化産業都市を目指していきます」とのキャッチフレーズで今日まで進めてまいりました。文化と産業とのどちらか一方を優先するとか、ハードな面、ソフトな面のどちらかに力点を置くとかではなく、一体的に取り組む行政全体の中でトータル的な考えでいきたいというお答えをされております。文化の地域の振興は、そこに住む人が自由で個性的な生き方を選んで、みずから考え、つくり、表現し、感動するなど多様な自己表現を図り、生き生きと誇り豊かに暮らすことができる地域社会をつくることであると思います。 御指摘がありましたように、産業面に比較して文化面での対応が進んでいないかとのことでございますが、これまで本市といたしましてもそれなりに対応してまいってきておりますが、さらに市民の要望を聞きながら推進してまいりたいと考えております。 これからの地域文化の振興のあり方を考えますとき、住民の要求にいかにこたえるか、極めて重要な課題であります。これからの大きなテーマと考えます。今後の方向として、市の長期計画に示しておりますことを目標に、しっかりした地域における芸術、文化振興の意義と理念、ビジョンを明らかにし、長期的ビジョンに基づく芸術文化振興と、それ以外の各分野との連携を深め、総合的に進めることが重要と考えます。例えば、地域の由緒ある伝統や美しい自然を生かし、環境、産業等とタイアップした事業の推進、国際感覚を生かすための外国との交流事業などを推進してまいりたいと考えております。 2つ目の文化交流事業基金設置と条例制定についてということでございますが、これにつきましては、文化交流事業基金の設置と条例制定については、市役所の中に「ふるさとづくり事業資金の使途に対する検討委員会」が設置されております。そちらの面からも検討してまいりまして、前向きで今後考えさせていただきたいというふうに考えております。 以上、まことに簡単でございますが御答弁とさせていただきます。 ○議長(櫛田忠利君) 10番山根議員。 ◆10番(山根良雄君) 全般的に御答弁をいただきましたので、多くは再質問必要ないかと思いますけれども、一、二、お尋ねをさらに申し上げ、御見解を確認をしたいというふうに思うわけでありますが、まず道路関係につきまして、るる御説明をいただきました。特に、最後に若干付言的に申し上げました植田・古川線の関係でございます。先ほどの御答弁で全体的な供用開始は平成8年と、こういうことでございました。現在の進捗状況なりから見ますと、全体的にはそういうことであろうと、こういうふうに思うわけでありますが、ただ、私があえて一つの例として取り上げましたのは、いわゆるさっきもございましたように、鷺の湯橋の代替といいますか、代替というよりも下から大きな進入路、これは長年の懸案であったわけでありますし、せっかくそれが完成しておるわけですね。あれができておりながら、さらに7年、8年まで待たなきゃならんということにつきましては、いささか私は問題があるんじゃないかと。全く何がしかの事情があることも想定はしておりますけれども、物理的に当面の暫定供用でもできるんではないか。特に連休時あたりのあの橋の周辺の混雑ぶり、ほっときますと私は交通事故にも間違いなくかかわりが出てくるんではないかと、こういう懸念を前から持っておるわけであります。そういった意味から、いろんな事情なり経過はあったといたしましても、ぜひ一つの工事の、場合によって変更ということは当然ありがちでありますけれども、やはり目的といいますか、あの改良なり新設をやってきた経過なり趣旨から考えたときには、部分的な供用開始であってもやはり急ぐべきではなかろうかと、こういうふうに私は思うのでありますけれども、再度その点についての御所見を伺っておきたい、こういうふうに思います。 それから、9号線の渋滞対策、結論的に安来道路の供用開始促進、これにまさるものはちょっとないんじゃないかと、こういうふうな御見解だったと思います。確かに陰田からの部分的な是正がなされました。一部渋滞解消にはなったというふうに私も見ております。しかし、さっきありましたように、9号線の渋滞対策として安来道路の供用開始まで待つということにつきましては、やはりいかがなものかなと。いま少し対応の仕方によって、つまり車線を、確かにショートバイパスという点は、これは計画そのものをつくってからそれが実現するということになれば、これは実際問題として安来道路の供用開始よりも早めるということは私は不可能だと思うんです。したがって、車線を若干でも多くするとか、そういうふうな形でのやはり解消策について引き続き国等に働きかけをなされていくべきではなかろうかと、こういうふうに思うわけでございまして、この点の見解を再度お尋ねを申し上げておきたいというふうに思います。 文化交流の関係につきましては、教育長の方から明快な御答弁をいただいたというふうに思っております。基本的な認識等につきましてもるるございましたが、私は先ほど申し上げたことと大きく差異がなかったというふうに思うわけであります。ただ、認識という点で例を出しましたように、産業振興と文化振興という面で比較をいたしますと、現状はやはりハード面が先行し、ソフト面がやや停滞をいたしておる。もとより、基本的には理念としてはあったといたしましても、やはり現状の認識としては、下がるということについては、これは市民の大方の見方ではなかろうかと、こういうふうに思うわけであります。 したがって、そうはいいましても、この振興策そのものも、当然のことながら一定の財政基盤の確立、そういったものもなければ、これは実現性というものについてはなかなかおぼつかないと、これまた事実であろうと思います。そういった意味では、確かに昨今の市の財政事情を見ましても、大変緊縮財政を余儀なくされる。さらに、今後も明るい展望というのが必ずしも見えない、こういうことになりますと、なかなかこれまたそうはいっても実現性という点ではいろんな知恵を出していかなきゃならんだろうと、こういうふうに思うわけであります。 そういった意味で、先ほど申し上げました視点は、何も自治体が主体的にすべてをやっていくべきだという意味じゃなくて、市民の皆さんなり、あるいは企業からも積極的にこの財政基盤の確立につながる、そういった面での受け皿づくりを積極的にやることによって、先ほど来申し上げておられるような、また申し上げておりますような振興策の具体化に向けて努力をすべきじゃないか、こういうふうに申し上げたつもりであるわけでございます。いわゆる企業メセナというふうなことが叫ばれまして、いっとき盛んに社会的にも、あるいは民間企業においてもそういう理解が出てきたやに思ったんですけれども、残念ながらバブル経済の崩壊というふうなことから、これまた一般の民間企業においても、例えばいわゆる地域の文化施策に対して一定の寄附でもやっていこう、こういう理念を私は持っておると思うんです。ただ、残念ながらこれまた民間企業自体も大変厳しい環境の中でおぼつかないわけであります。そこには、税制の優遇策とか、そういうふうな国の施策にもかかわる面があろうかと思うんですけれども、市としましてもそういう税制優遇策というふうな働きかけもしながら、同時に市民、企業の皆さんにも積極的に働きかけ、そして、繰り返すようでありますけども、早期に受け皿づくりをすべきだ。 先ほどの教育長の答弁では、前向きに対応したい、こういう御答弁でございます。ひとつ市長に再度お尋ねをいたしますけれども、前向きな検討の結果、この条例制定についていつごろをめどに御検討なされるのか、いま一度お聞かせをいただければ幸いかというふうに存じます。 以上です。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 植田・古川線の供用開始についてでありますが、御承知のように、足立美術館の駐車場の一番中心部分に民地がありまして、今年も稲作が栽培をされております。そういう関係で、足立美術館と新しい橋から大型バスとか乗用車を入れることができないかということを今年の初頭にいろいろ検討いたしました。しかしながら、現在のあの坂道の構造からいたしまして、一番中心に民地があることから、大型バス等は困難であると。できないというような検討結果でありました。 また、乗用車等についてもどうかということも検討いたしたわけでありますが、若干坂道の改良工事が北側に若干の用買を現在伴っておりますので、それらの協議がまだ調っておらないというようなことから、道路は完成しても北側の歩道を完成させることができ得ないというような隘路もありまして、それらも含めて上側の工事に、鷺の湯荘から飯梨川間に振りかえたわけであります。若干、地元説明等においては、現在の植田・古川線は環状道路にするというような説明をいたしておったという経過もありますので、地元もできるだけ完成してから車を入れていただきたいというような要望もありまして、今日のような結果に相なっているわけであります。最大の要因は、駐車場の中心部に民地があるということで、カーブ等が若干、坂道に上がりますカーブ等がとれないというような面があるわけであります。 それから、安来道路の渋滞解消策についてでありますが、ショートバイパスについては現在も断念はしていないわけでありまして、いろいろショートバイパス構想の中において、新しく県道認定をいただきながらショートバイパスができ得ないかというような陳情もことしの春行っているような状況であります。 また、4車線化についてもいろいろと検討してまいったわけでありますが、伯運生コンにもセメントサイロが地下にあり、その北側のガソリンスタンドにも油タンクが地下にありというようなこと、また打ちっ放し場の買収等については営業補償を伴う。特にパチンコ店等においては営業補償交渉が実現不可能であるというような状況でありまして、よって現在の3車線化を延長することさえもなかなか困難であるというような状況であります。ただ、米子道路の出口から十字交差にしてまいりまして、承水路側を通すという構想については日綜倉庫あるいは米子の市営住宅等がありまして、これらについても県境の壁あるいは松江工事事務所、倉吉工事事務所の調整、そういう大きな壁がありまして、なかなか進まないのが現状であるわけでありますが、冒頭申し上げたように、ショートバイパス構想については県道認定をいただきながらというような働きかけを現在行っている状況であります。 それから、文化基金の設定については、教育長の方からふるさと創生の庁内検討委員会がありますので、そこで検討したいというように答えました。私の方もいろいろ検討を加えておりまして、でき得れば来年度でも条例等が制定ができるように、庁内検討委員会によって検討させていきたいというように考えます。若干、基金については現在の財政状況からは、財政状況を見ながらの基金枠になるというように御理解を願いたいというように思います。 ○議長(櫛田忠利君) この際、しばらく休憩いたします。            午後2時33分 休憩            午後2時52分 再開 ○議長(櫛田忠利君) 再開いたします。 11番長島望議員。            〔11番 長島 望君 登壇〕 ◆11番(長島望君) 11番の長島です。議長さんより発言をいただきましたので、一般質問させていただきます。 1番の教育の基本方針でございますが、これは前三島教育長の答弁もございまして、それを活用させていただきまして質問させていただきたいと思います。 まず、バス通学と教育についてでございますが、最近の教育情勢を全国的に見ますと、先行き暗い感じを受けるわけでございます。それは、登校拒否、いじめ、自殺等々、高校、中学からだんだん年齢が若くなり、小学生にまでその姿が見られるようになってきたということでございます。このような現状を見るときに、私たちの時代と比べてみますと、飽食時代と呼ばれる今日、余りにも保護主義で過保護になり過ぎて、教育の基本すら教え込まれないような現状ではなかろうかと、こういうふうに思う次第でございます。子供ばかりではなく、こう言っては失礼でございますけれども、今の30代の若いお父さん、お母さん方にも同じようなことが言われるのではないかというふうに感じているところでございます。生命の大切さ、人間としての価値、さらには自分を乗り越えて他人のために、社会のために役立っていかなければならない、大きく言えば地球観あるいは世界観でありますが、こういった人間教育とも言えるこのような教育が今、教育全般に問われている昨今であろうと思うところでございます。立派な基本があるにはあっても言葉のみであって、体が覚えてない。頭でっかちで足腰が弱い。鍛えてないということでございます。 テレビ等で報道される問題のある学校は、学校側、教育者あるいは教育委員会等々に見られる姿勢は、教育の基本を避けて、政治的風潮によって物事を解決しようとする傾向が強くうかがえるのでございます。これは今さら私が申し上げるまでもございませんが、私は平成元年12月の初議会の一般質問で、「21世紀につながる教育方針について」と題して、21世紀は知恵と精神の限りを尽くした心・技・体と三拍子そろった人間をつくり上げることが最も肝心であると申し上げているところでございます。当時、三島教育長も、私もまさにそのとおりであると思っていると答弁されておられます。そして、臨調の答申の柱となっている21世紀へ向けての方針と述べられ、平成2年、4年、5年と幼稚園、小学校、中学校と新しい教育方針に基づく学習活動が、また教育活動が始まろうとしていることを述べられておられます。またその後で、その大きな内容を申し上げますというふうに言われて、4点にわたって述べられている中の一つでございますが、「豊かな心を持ち、たくましく生きる人間の教育である」と力説され、その教育に当たっては、その地域の子供たちを取り巻く地域の環境、あるいは今家庭の教育力の低下というようなことも指摘されている。したがって、今後家庭での教育に対する取り組み等が一層充実していかなければならないと、こういうふうに考えると言われまして、そして教育委員会としても、今申し上げました展望を踏まえて御提言がありました精神、体の大事な時代が来るということを前提にして努力をしてまいりますと、このように御答弁をされております。 さて、大変前置きが長くなりましたが、本題のバス通学と教育でございますが、校区決定の当時いろいろな事情があったものと思うわけでございますが、それはそれで私は結構だと思います。今では、子供も親もバス通学そのものが当たり前のように考えておられる地域があります。地域によってはバス代の市負担の値上げであるとか、あるいは市が全額負担をするべきであるとか、このような話や申し入れ、あるいは陳情、請願等がございます。前教育長の答弁と比べてみますと、答弁は「豊かな心を持ち、たくましく生きる人間の教育」でありますから、特にたくましくとは、自分自身を鍛え上げ、試練を乗り越えることによって生じる姿勢であり、決して楽をしてそのようなたくましく生きる人間になれるとは私は思っておりません。したがって、徒歩により、きれいな空気を吸いながら、暑さに耐え、汗を流す、我慢もし精神を鍛える通学そのものが既に教育の始まりであり、これが心・技・体と三指針そろった教育の基本姿勢であると私は考えているところでございます。 前教育長の答弁にありました地域の環境、家庭の教育力の低下等は、言葉をかえれば、PTA、そして父兄の皆さん方というふうにも言えるのではないかと思うものでございます。この方々が、本当に21世紀に役立つ人材を育て上げようと考えられるならば、いま一度教育の基本とはどのあたりなのか、あるいは何なのか学ばれてもよいではないか、このように思う次第でございます。今、一番感じやすい素直で二度とない成長期の時期に、しっかりと訓練をし、教育の基本を教え込むことが最大の教育であると信じているものでありますから、あえて御質問申し上げたところでございます。教育長としては、今後、子供たちはもちろんでございますけども、関係者にどのような教育、御指導をされるのかお伺いをいたしたいと存じます。 次に、通学路の環境整備について建設部長にお伺いをいたしますが、これにつきましては昨年の6月議会と12月議会において一般質問をさせていただいております。今回は特に東中津の通学路に絞ってお尋ねをいたしたいと存じます。 この通学路におきましては、私は特に監視を厳しくいたしております。それは、以前騒がれた箇所に、つまり飯梨河川西土手の中津橋から上坂田に向かって約600メートルにわたっては、雑草の繁茂と二、三十メートルのやぶがあり、変態性にとっては願ってもない箇所であったようでございます。しかし、私どもが平成3年の7月から毎年1回草刈りをすることによって、あるいはやぶの伐採を行うことによって、おかしな者はうろつかない、こういう実情でございます。しかし、今度は所を変えて、中津橋の東土手、特に橋のたもと付近をうろつくとの声がありまして、私も何度か監視に回ったわけでございますが、やっこさん敏感で、わかるのか、一度も出会っておりませんが、御承知のとおり、小学生はもちろんのこと、安来高校、情報高校の生徒が大勢通学いたすところでございます。特に、東土手の場合は西土手と違って家が随分遠くあるため、少々の声を出しても家には届きません。女生徒等にとりましては大変不安な箇所であると思っておるところでございます。したがいまして、一日も早く明るく安心して通学できる道路にしてやりたいと強くお願いをするところでございます。 そのときの12月議会でありますが、建設部長さんの御答弁では、西側については交差点の安全確保ということで照明灯を設置したとおっしゃっておりました。東側も道路が1本ぐらい少ないだけで、危険率については同じであると考えております。部長さんも答弁の中でいろいろと電源の問題、電柱の問題等があるが、今後調査を行い、早急に検討してまいりたいとおっしゃってくださいましたが、その後の経過をお聞かせいただければ幸甚に存じます。 次に、大きな2の団地造成についてでありますが、小さい1でありますが、全国的に見て高齢化が急速に進む中、そして少子化傾向と言われている今日、数年後には各地で学校の統合も予測をされるわけであります。現在、あの松江市でも起こっているような状況でございます。安来市にあっても、ここ数年にわたって防衛庁の補助もあって、次々と新しい校舎、屋体、公民館、保育園等といったような教育施設が改築されてまいった次第でございます。また、今後も計画に従って建設が行われると聞いておりますが、私はそうした建物が建物として価値を失わないためにも、また人口増定住を進める上でも、減少傾向にある学校、校区には団地の造成が極めて必要であると考えている一人でございます。例えば、5年あるいは10年後を推測してみますと、能義小学校、宇賀荘小学校に当たりましては、現在が115人から120人でございます。100人を割るのではないか、このような推計になります。また、南小学校と飯梨小学校についても、現在が140人から170人でありますから、10年後計算してみますと120人台、あるいは130人台くらいに減るのではないか、このように私は思うわけで、実は案じているところでございす。残る5校につきましては、200人台から300人台を維持することは間違いないようでございます。先ほどの4校につきましては、今でもそう多くの生徒数とは言えないようでありますし、5校から見れば、今でも統合してもおかしくないような現状でありますが、将来的展望はどのようにお考えになっておられますでしょうか。 先ほども申し上げましたが、私はこのような減少傾向にある学校については、その校区に今から団地造成の準備が必要ではなかろうかと、このように考えているところでございます。せっかく新しくなった校舎が10年やそこらで価値を失ってしまえば、何のための新校舎であったのか。また、何のための改築工事であったのかということにもなるわけでございます。何回も言うようでございますけれども、私はこのような校区についてはぜひとも団地を造成し、人口増定住と、そして校舎の存続にかけるべきであると、このように考えておりますが、市長さんの御見解をお聞きしたいと存じます。 以上、御質問いたしました。御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。            〔市長 加藤節夫君 登壇〕 ◎市長(加藤節夫君) 長島議員さんの一般質問にお答えいたします。 教育の基本方針について、バス通学と教育については教育長から答弁をいたさせます。 なお、通学路の環境整備については、御指名でありますので、足立建設部長の方から答弁させたいと思います。 団地造成について、各小学校校区との整合性のある団地造成についてどうかという御質問でありますが、現在住宅団地造成につきましては、先ほども答弁いたしましたように、現在浦ケ部池周辺の開発計画を進めているところであります。他の団地造成につきましても、いろいろと今まで検討をいたしてまいりました。まず第1番に、農地転用の問題、あるいはその前の農振除外について、あるいは市街化調整区域地域内の開発の手続等について、そういう諸規定に対しての手続の問題、あるいは開発に伴っての排水問題、あるいは開発に伴っての進入道路等の問題等いろいろな隘路がありまして、現在一つの大規模住宅団地といたしましての浦ケ部池周辺の開発計画を現在進めているような状況であります。 特に、この農地転用、農振除外等の問題については、担当する農林部の見解としては、常に大規模圃場整備を実施しながら、その中において保有地を確保して、その中において住宅団地をとるべきである、あるいは圃場整備の中においての保有地確保によって、公共用地、あるいは工業用地、業務施設団地等もとるべきであるという一貫した方針を農林サイドはとり続けてまいっております。今までもこれらの問題について、安来道路の残土の処理において、そういう住宅団地構想あるいは業務施設団地構想を進めようといたしましても、常にこの農地転用の問題が大きな壁に相なるわけであります。よって、現在先ほども申し上げましたように、いろいろな地域で計画いたしてまいったわけでありますが、これらの手続の問題にあわせまして排水問題等が大きな隘路になりまして、現時点進まないのが現状であります。 ただ、今後期待いたしますのは、拠点都市の指定を受けますと、そういう農地転用の簡略化、まさに産業業務施設団地とか共用施設団地、あるいは住宅地の設置等についての農地転用の簡略化、あるいは市街化調整区域内の開発手続の簡略化、これが大きな柱に相なっております。よって、まず拠点地域での指定を受けることが浦ケ部住宅団地構想を進める、促進することにつながるわけでありますと同時に、今後はそれらを進めながら、御指摘がありました各小学校校区においての住宅団地造成ができないかということを検討していきたいというように考えております。 まさに、各小学校とも完璧な小学校に改築整備が終わっております。そういう中において、特に今後の5年後、6年後の各小学校の生徒数を推測いたしますときに、まさに肌寒い感じがいたすわけでありますので、これらの問題等について、手続上の問題の簡略化等ができれば、御所見のとおり、各小学校校区においても住宅団地構想を進めてまいりたいというように思います。 ただ、配水問題等において、いまだ改修事業が終わっておらない地域において、配水問題は調整池等をもって配水対策を行わなければならないというような問題点がありますので、調整池等をとる場合においては、その費用が住宅地の単価にはね返るというような隘路があるわけであります。それらの配水問題がない地域については、御所見どおり今後とも全力を挙げて取り組んでまいりたいというように考えております。 ○議長(櫛田忠利君) 市川教育長。            〔教育長 市川博史君 登壇〕 ◎教育長(市川博史君) 長島議員さんの教育の基本方針についてという御質問にお答えをいたしたいと思います。 安来市では、御存じのように平成3年に21世紀を展望した総合計画を策定いたしましたが、教育の面では心豊かな教育、文化のまちづくりをスローガンに、学校教育の充実に努めるといたしております。これに伴いまして、安来市教育委員会では、昭和62年の臨時教育審議会の最終答弁及びそれに基づきます教育課程審議会答申に象徴される、今次教育改革の理念を基調といたしまして、本年度4月に安来市学校教育の基本方針を全面的に改定いたしたところでございます。この改定に当たりましては、さきの臨時教育審議会の最終答申で、教育改革の視点を、個性重視の原則、生涯学習体系への移行、変化への対応の3項目としておりまして、改革のための具体的方策を生涯学習体制の整備を初め6項目がなされております。また、臨時教育課程審議会では、21世紀に向けて社会の変化にみずから対応できる心豊かな人間の育成を目指して、これからの学校教育を生涯学習の基礎を培う場として位置づけられておりまして、これからの学習は学校教育の基盤の上に、各人の自発的意思に基づいて生涯を通じて行われるべきものであるといたしております。すなわち、生涯学習体系への移行を目指し、従来の学校に偏っての状況を改め、家庭、学校、地域など社会の各分野の広範が教育学習の体制や機会を総合的に整備する必要があるとしております。 これらを踏まえまして、安来市の学校教育の基本方針を策定いたしましたが、その目標を4つの柱といたしております。それは、1つは豊かな心を持ち、たくましく生きる人間の育成を図る。2つには、みずから学ぶ意欲と社会の変化に主体的に対応できる能力の育成を重視する。3つには、国民として必要とされる基礎的、基本的な内容を重視し、個性を生かす教育の充実を図る。4つには、国際理解を深め、我が国の文化と伝統を尊重する態度の育成を重視するといたしております。これをさらに具体的に申し上げますと、郷土を愛し、地域の伝統と文化を継承し、21世紀を切り開く児童・生徒の育成を目指すというものでございます。 これを実現させるに当たりまして、第1にはそれに対応する施設を整えるという問題、第2には何といいましても教育現場、これが大切でありまして、現場の教員の皆さんのそれに取り組む姿勢、情熱という問題、第3には児童・生徒を取り巻く地域の環境の問題、さらには家庭教育の重要さが指摘されております。これらの問題解決に当たりまして一層の充実を図っていかなければならないと考えております。 ただいま長島議員さんより御提言になりましたことにつきましては、大変貴重な御提言といたしまして大切にさせていただきまして、今後の学校教育の推進に努めさせていただきたいと考えております。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○議長(櫛田忠利君) 足立建設部長。            〔建設部長 足立省吾君 登壇〕 ◎建設部長(足立省吾君) 長島議員さんの一般質問の1の2番目の通学路の環境整備についてお答えいたします。 御指摘の中津橋周辺は、赤江小学校の生徒及び情報高校の生徒の通学路になっているということは承知をしておりますが、平成5年12月の議会でお答えいたしましたように、西側の照明灯につきましては比較的電源が近いということで、費用的には安くできたわけでございますが、東側につきましては、いわば電源が非常に遠いところにあるということで、電柱を堤防に立てれないかということで広瀬土木と再三話し合いを進めてきたところでございますが、事務所はどうしても堤防には電柱は立てることはできないという見解でございました。よって、現時点では中国電力の方に、あの橋のたもとに電柱を引っ張っていただくような話し合いを進めているところでございます。東側の照明灯につきましては、中電の方に電柱があそこの地点まで費用負担がされて、電柱の設置が可能となれば、比較的費用的には安く上がるんではないかというふうに考えております。 今後、照明灯をつけるに当たりまして、交通安全対策特別交付金の範囲内で設置するということに相なろうかと思っております。これにも財源的にいわば制約がございますので、その辺を十分検討いたしまして、設置の方向で検討してまいりたいというふうに考えております。 以上、まことに簡単ですが答弁といたします。 ○議長(櫛田忠利君) 11番長島議員。 ◆11番(長島望君) 教育長さんの答弁をいただきました。これは、前三島教育長の言われたその方針でございます。で、私はあえて1番に「バス通学と教育」ということを挙げておりまして、それにお答えをしていただきたいというふうに思った次第でございますが、私は申し上げましたように、バス通学が決して悪いという意味でありませんけれども、では教育上、バス通学をしていらっしゃる地域が市内に何カ所かございますが、申し上げましたように、やっぱり精神、体力を鍛えるという意味から言いますと、若干問題があるんじゃないかというように感じております。しかしながら、その反面、やはりそういう精神、体力的な訓練がしてあるかどうか、これは特別に歩いてくる子供の地域の子供と比べて、例えば30分歩いてくれば30分だけのそういう体力の、あるいは精神を鍛える、そういうことがしてあるかどうか。私は、教育の基本姿勢としてそういうところをお聞きしてみたいなと思った次第でございますので、現場が実際どうなっているか、そういう把握がしてございましたら御答弁をしていただきたいと思います。 それから、環境整備についてでございますが、部長さんのこの前の答弁に重ねて、やや進行しているなというふうな感じを受けたわけでございますが、私は広瀬土木の方へ出まして、あるいは中国電力に参りましていろいろと話をしてまいったところでございますが、堤防の柱を立てるということにつきましては、西側におっしゃいました現在照明灯が立っております。したがいまして、東側の同じような環境であると。ですから、その照明灯が建たないということはないと私は思いますがというふうに、これは浅野係長が維持管理でございますが、その方が現地を見ていただきまして、そう言っておられました。それから、部長さんこれも言っておられました、中国電力がその土手の下までは柱、線、電線でございますね。これは恐らく特別な事情がない限り中電が見させていただけますでしょうと、こういう話でございましたので、部長さんの話とやや近くなったなという感じでございますが、そういうふうに私も現地へ参りまして、いろいろお話を聞いておりますので、ですからこのような質問があったということを踏まえていただきまして、さらに進めていただきたいというふうに思っております。 こんなことを言っては失礼でございますけれども、とかく比較対照したくなるわけでございまして、例えば島田小学校に通われる旧和田の子供さんたちは、調べてみますと大体昭和40年代の入ったころからじゃないかいうふうに思われます。それから、和田団地ができてからは大体8年か9年、足かけ10年くらいになるんじゃないかと思いますけれども、そこから通っている生徒数、それとそのバス代の金額を合わせれば、それは膨大なものになります、一々申し上げませんけども。ですから、そういうことから考えますと、諸条件さえ満たせれば、あの照明灯がわずか40万前後です、あれをつけるといたしましても。安来から見れば松江は大都会ですが、大都会の松江でも45万から50万あれば、大体ほとんどつくと言っておるんですよね。そういうことから、部長さんの誠意ある今後の仕事を拝見させていただきたいというように思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、市長さん御答弁いただきました整合性のある団地造成でございますけれども、いろいろとこれは難しいことがたくさんございます、お話しされたように。本当におっしゃいましたそういう気持ちが本当であれば、大体そういうものをおおよそめどとして何年ごろまででも進めていきたいなというふうな気持ちがあれば、御答弁をちょうだいしたいと思います。なかったら結構です。そういう方向にしていらっしゃるないうことで認識したいと思いますけども、できれば私は何年ごろからでも頑張っていくぞというような御答弁をちょうだいしたいと思います。 以上です。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 各小学校校区における住宅団地構想については、何年ごろとかいつからではなく、現時点もいろいろ検討を加えております。いろいろな案を職員が提案いたしますので、たった1カ月ほど前においてもその案をいろいろ庁内検討委員会等つくりまして検討いたしたわけでありますけれども、その候補地等も農地転用の問題がありまして、現時点暗礁に上がっているということでありますので、担当者に、常にその壁を破る勉強をせよということを指示いたしております。よって、これからではなく現在も続けておりますが、なかなか農地転用、調整区域内の開発、協議の壁が乗り切れないという大きな悩みを抱えているのが現在の状況であります。 ○議長(櫛田忠利君) 市川教育長。 ◎教育長(市川博史君) 長島議員さんの再質問にお答えいたします。 バス通学で通っている子供に対して何か特別な、要するに健康体力づくりといいますか、やっているかということでございました。今、私が承知しております限りは、特別にその子供に対してそういうことをやっているということは聞いておりません。ただ、今後の問題といたしまして、おっしゃいますように、最近子供の健康ということが大変心配されております。そういうことを踏まえまして、今後学校と教育委員会と、連絡を取りながら、子供の体力づくり、健康づくりに努めてまいりたいというように考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(櫛田忠利君) 11番長島議員。 ◆11番(長島望君) 市長さんの答弁いただきましてありがとうございました。一つお願いをしてみたいと思いますけども、お願いというか、もう一つお聞きをしてみたいと思いますが、私が推測したような10年後、5年、10年と言いましたが、例えば10年後にそういう推測が当たりまして、例えば100人を切るような、宇賀荘小学校とか能義小学校、こういうところが出た場合にどのような対応をされるのでしょうかということをお聞きしておきたいと思います。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 小学校の問題、10年後どうするかという問題でありますが、その前に幼稚園、保育所の問題が起きるというように認識をいたしております。それらについては幼稚園の統廃合等を検討しなければならない時期が近い時期に来るというように受けとめながら、それらの今後の活用については、高齢化社会をにらんでのデイサービスセンター、そういうのに振りかえていく時期が必ず近い将来来るというように判断をいたしております。 ○議長(櫛田忠利君) 続いて、22番古志野議員。            〔22番 古志野利治君 登壇〕 ◆22番(古志野利治君) 22番古志野でございます。指名を受けましたので、久しぶりに一般質問をさせていただきます。加藤市長になってから初めてではないかと思いますが、私の意見も含めて、大事な問題に議事録に載っていないと、後でああ言ったがなこう言ったがなと言ってみても、きのうの和鋼博物館のように、民主的に賛成があったからやったんだということではなくして、こういう考えを持っとる者がおるぞよ。そして、わしがちょうど思ったようなことに和鋼博物館がなったというような前提を置きまして、議事録に載せていただいた方が後々都合がいいじゃないかと思いまして質問させていただく次第でございますが、あしたの初めか中ごろだろうからと思って、今夜原稿でも整理しておかなきゃいけんがなと思ったときに、流れが急になって、古志野利治の番が回ってきたことを恐縮しておる次第でございます。 私が執行部に質問いたしますのは、拠点都市のあり方について、それから県立東部老人休養センターについて、もう一つは新林古墳についての3つでございますが、初めの1つが大きくて、あとは簡単でございますから、ちょっと耳ざわりなところもあるとは思いますが、聞いてやってくださいませ。 地域拠点都市構想については、今までも何回も市長から話を聞いてまいりました。1つの県に2つほかできないと言って去年の5月28日だかに、石井自治相が県知事に確約して、2つでしまいなさいよ。3つなんていけませんよといって言われた。そのとき安来市は、米子、境、松江を含めてここんとこの中海圏都市構想というものをこしらえておると。たまたま岩國市長は足が早い、手が早いから、ぱっと手を挙げて、去年認可を受けてしまっておる。そして、大体構想はどうなんだ。出した計画、そして綱領を含めまして高速道路を初めとして、1兆円に近い予算を計上しました。そして、高速道路、その他の道路について4,000億の予算を出して、まず全国でもまれに見る早さで了解された。その次に浜田、益田が西部構想、安来、松江が米子と境と組んで県境を越えてこの中海、そして対外的にはソ連を展望、朝鮮を展望しながら発展をしようとしておったそのときに、2つ出たから、どちらか削らなきゃいけない。安来を削るか。西高東低というような話があるけど、島根県は反対で、東低西高だといっていうような話から、結局あちらの方が優先権をとった。それで、安来も何とか入るは入ったけれど、2年生のクラスにこれから幼稚園か小学校か知らんけれど、1年生が入学させてごせやいと言ったのが今の時点でございます。市長いわく、19日にこの結論が出るというときに、今さらどうだこうだと言ってもしようのない時点ではございますが、こういうようなものに無理して入ったところで、どうせいいエキスは出雲圏が吸います。ただ、面目を施さなきゃいけんので、1足す1、出雲が1、安来方面、松江が1、これが1足す1でやっぱり1だというような10年間、300億円の予算でやるように聞いておりましたが、その後どうなったか。 だがしかし、はっきり言えることは、石井自治相が言うのには、絶対額は上げませんよ。いいですか。だからもうどうせ出雲が指定して受けて、まだ出雲が安来に入ってくれてもいいわいと言わない、19日の説明会まではわしはわからんけれど、入ったところでどうなるか。 この地域都市構想というのは、スピードと集中ということが大事なテーマでございます。全国で80ほどこの何を受けるわけでございますが、指定を受けるんですが、松江は15万以下だからいいじゃないかとは言っても、県庁の所在地のあるようなところは地方集中都市のもう格上げだか、もうその上に乗っとるようなところを松江を含めてそげして今度出雲の、ここんところでひとつ山をこしらえようという出雲を差し繰って、うちも入れてごせやい。そしてこんな高い山をつくろうや、集中都市をつくろうや、スピードと集中ということについて大事な拠点都市でございます。ここへ私たちが入るというのがおかしいけれど、そんなら、入って何になるかといったらね、今までは75%の地方債を発行して、10年か15年間で返せよといったやつが、今度拠点都市は85%許可するというです。だからあとの15%が県とか自前でやるから、それはなんよりいいでしょう。CIジェットよりちょんぼええことはええとわかっとるけれど、大体来てごさなきゃいけないのが企業誘致と第3次産業を発展させるためなんだ。そのためにはばらばらしちょうところを、道路でもつけてスピードを早め、集中力をこしらえようというのが願望であるのに、その大したことはない。金を借りるんですよ。安来市の財政が今どうですか。それでも平成4年には163億、それから平成5年には127億で締め切って、ことしは107億からスタートしましたよ。それでも安来は今まで島根県の市の中では、8つの中の上から5番目ぐらいなところにおったんですけど、ことし一番悪かった平田でさえ116億の予算を計上しています。江津がことし114億しておりますから、安来よりあんちゃんですよ。安来がなぜこげんなったか。それは国から交付金が少ないといって言うだあもん、平田も江津も少ないは一緒。税収入がないといって言うのも、これは税収は、それでも安来は日立工場という重産業があるから、割合に金が入りやすいですけれど、それだのに安来はこげな計算ほかできない。107億でスタートしなければいけないような安来市になったのは、余り借りておる金が多いからですよ。今、公債費、ことし計上されておるのがきょうの何でも出ておりますが、14億4,000万円、これは金利と返還金を含めてですが、それをよく見ると、返還金は8億ほど、金利が6億ほど。それよりちょっと多いけどね。来年からは和鋼博物館が38億が転がり込んでくる。 これだから大変なことになるというときに、拠点都市構想をして金を借りて、後で10年か何ぼかで払うけに、ああよろしいよろしい、頼む頼むといって言うけど何になるかね。あの有名な30年も前にあった新産都市、あれは全国で15あるんですよ。だけど今度は80あるんですよ。それで、新産都市で工場誘致した、一番先、私が覚えておるのが大宮電気ですよ。これはパンクしてひっくり返って東京の方に逃げました。今、空き家同然です。2番目あたりに一中前の鉄工団地、これが新産都市の企業誘致で、これ金を出しちゃって出しちゃってやったけど、今残っておるのは渡部プレスと、何だかもう小さい鉄工所が1つ残っています。せっかく金かけて誘致条例をつくり、もう一つ日立があるけど、日立は隆盛です。これは立派なものですよね。だけど、新産都市やなんかでいただこうと思って、日立はそげん大した拡張していませんけん、大したもんじゃない。このぐらいにしまして、拠点都市によって期待するほど企業誘致ができるか。第3次産業が発達するか、これをひとつ市長に問いたい。 それから2番目には、環日本海時代、米子と分離して、せっかく県境を越えて仲良くやりましょうと言った米子や境と手を切ってこういうふうな仕事をして、環日本海構想というものが成り立つか。そしてその反対、松江圏はほんならこの拠点都市にしてもらって何するかといったって、まだその目標が一つも出てこん。こういうようなことでいいのかということがこの拠点都市構想でございます。あとは早いから、もう少し耳を拝借願います。 もう一つの島根県立東部老人休養センターでございます。これで一番先、重点を置いて聞かなければいけないのは、本当に今まで市長は県立だとおっしゃっていたが、県立でなるかということです。県立でなれば、それから先はある程度私は質問の内容を変えてもいいですけれど、あるところから聞くところによると、これは全国でもこういうものを県立でやった例はない。地元でやってごせではなくして、地元が起債を申請して、地方債か何かというようなものを申請して、そこから金を借りて、あとの面倒は多少見るけん、まあとにかくおまえやちが顔を出してごせということを指示されておるということをちょっと聞きましたので、そういうことになると、土地は寄附しなけりゃいけない。これは県立であろうと、こういう公立であろうと、地域立であろうと出さなきゃいかんけれど、あそこへ3階で、そして下は遊び場、売り場、それから2階に80の宿泊人、その上に大会議室、小会議室、事務所やなんかを置いて、大体80人毎日泊まって150人のお客さんが来て、飲んで食って騒いでごすと、ちょうど独立採算上やれるけれど、あぎゃんところへ、山の中のほんにこげしたって、2階までは土手より見えやしません、先は。3階であったらどうにかあのなんでございます。病院の冷房装置がある、あの看板の高さですけん、土手の向こう、こげんして見ると田んぼがあるな、後ろ見たら山ばっかりだな、何だ、こげな穴みたいなところへ遊びにきたっておもしろくないわいな。せめて十神山の近くとから、海の見えるところ、平野のあるところへだったら人が来てごすだろうけど、あぎゃん穴みたいなところへこしらえてどげんなるだ。それで、どうしてもこしらえるて言われるから、市長さんに言いました単独に。ええかね、ほんならずうっと建屋ほどでいいけん高くしなさいよ。そげせんと2階あたりからこげんして土手を越えて向こうが見えんようなとこで、穴みたいなとこへ入れて、安いけん泊まれ泊まれといったって、そげに人が何ぼでも泊まってごすもんじゃないですけ。1回は泊まってくれたって、あそこは興のないところだなあ。あんなところだったらどっこへでもあるわ。 ほんなら値段はどげか。官立で宿泊所こしらえたりなんかしてもうかった例がない。入ったものが、とにかくもうけてもうけてもうけていけんようになったら逃げるだけん、そぎゃん計画だけん、お客さんが来ても、おいしかったなあ、よかったなあなんてお客さんありゃあしません。それでも、横田の斐乃上荘とか、あそこの何でございます。ちょっと出てきません。あぎゃんわけにいかんので、ちょっとこういうことを考える。それでこの休養センターについてのわしの質問は、本当に県立か。そして、大きな計画を立てて、独立採算でしよう。赤字が出たら安来と伯太と広瀬で集約して、なにして払えよとか、そういう状態だが、独立採算が成り立つか、これが私はまた和鋼博物館と一緒で大きな負担になって足になにをかませられるような事業になりはしないかと思うから、もしもこしらえるんだったら仕方がない。小さいものの合理的なものをこしらえて、格好をつくしてしまわなきゃ、今のような20億以上かけてなんていったってとてもでないが海原荘や斐乃上荘、それからあそこの道後のとこみたいなわけにはいきませんよということです。 だんだん短くなって、最後の新林公園、これは土地の名前で新林公園なんて音と訓とで読まなきゃいけん地名もおかしいですけど、新林公園についてでございます。 私は、古墳というものは好きだから、よく見にいきます。大概見ておりますが、糺さんへも3回上がりましたかね。1回はよう行かなかったけど、初めはあっちの谷から入ったもんで、行っていますが、あそこにどのぐらいな価値があって、なぜ移転までしなければいけなかったか。それで、移転をしないで、トンネルにしたり経路を変更したり、またほかの方法で残す方法があったら、その方がいいじゃないか。移転などして、今有名な安来の安養寺古墳、福田房吉さんがやりました。ああ、これは大事な古墳だけん残せよと言ったら、その晩にがっがっがっがっと抜いて、またがっがっがっがっと抜いて、もうどうにもならんようになってから残さな、けい、とうとうこぎゃんことしてしまいましただけんなんていって、山本章君やちが表へ出て、いやえらいことしましてね。ごめんなさい。残ったのは石垣だけです。それでもその石垣を残そうとして大事にこんな石が2トントラックに2杯ぐらいあったです。それにみんなペンキできれいに書いてあった。その材質が使ってあるかと思ってこの頃行った。第一番にそこがあるところがわからないですね。どこだどこだどこだらか、あそこだらかと言って聞いたら、あの家の裏の山のあの下の方だげなと。行きてみたらほんにそこにありますわ。看板ほどは立派な看板が立っとるが、行きてみたら、ここんところにちょっとないような、御影だか堅石の、それでもあそこの角の石切り場からは出るかもしらんが、あぎゃんやな石がぺたぺたぺたぺたコンクリで張りつけてあります。ほう、これがその安養寺古墳の復元かなと思いまして、もしもその価値あるもんか、どのぐらいな程度かということが、一番先の1つの質問。 それに予算がどのぐらいついておるかということが第2問。 それから、安養寺古墳みたいにもう3年も5年も投げちょいて、そこの近所のおっつあんが家を建てるときに使ってしまったというようなことのないように。今度の予算にでも出ちょうかと思っちょうに、今度の予算にこの移転費用は1銭も出ていないじゃないかと思っております。どこか事務費ぐらいはどこからか出すかもしらんけれど。 そういうようなことと、安養寺古墳がああいうことでいいのかというこの3点を伺いまして、えらいまとめもないような、原稿なしの質問みたいになりまして申しわけございませんが、どうかよろしくお願いいたします。 終わります。 ○議長(櫛田忠利君) この際、時間延長いたします。 加藤市長。            〔市長 加藤節夫君 登壇〕 ◎市長(加藤節夫君) 古志野議員の一般質問にお答えいたしたいと思います。 最後の新林古墳については教育長から答弁させたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 拠点都市についての3点の質問をなされました。第1点は、3次産業の発達がなるかどうか。あるいは2は環日本海構想が米子市との分断によって成り立つかということでありますが、これは環日本海ではなく、中海圏構想ではないかというように思いますので、そのようにお答えさせていただきます。 なお、最後の3点の松江市の構想ができていないではないかというお話でありますが、松江市長の方からの説明では、当初は3拠点を挙げておったけれども、その上に1拠点を挙げて4拠点として進めていくというような説明がなされております。その内容については、松江市は松江駅の西側開発構想、あるいは島根大学工学部に関連しての周辺開発、あるいは通産省のアルカディアの指定を受ける等々の4点を挙げているような状況であります。 なお、3次産業の発達についてということでありますが、若干私の方が拠点都市として目標といたしておりますのは、1つのキーワードといたしましては、職、住、遊、学の充実を図ることを目標にいたしております。また、快適な住環境の整備といたしまして、文化、スポーツ施設の建設、あるいは業務施設を地方に再配置するのが快適な住環境の整備というように心得ております。 また、この拠点都市に当たりまして、国の支援事業については、1つが公共事業の重点実施、2つ目が農地転用の簡略化、内容としては産業業務施設、あるいは供用施設、住宅地の設置等についての農地転用の簡略化、3つ目については、開発手続の簡略化、これは市街化調整地域内の手続を簡略化するものであります。4つ目は、私の方は該当しないわけでありますが、20万以上の都市については、公設市場の開設認可、それから財政的な支援については余りないわけでありますが、1つは優遇税制による減収分の地方交付税による補てん、2つ目は特別土地保有税の非課税、そういうのがこの拠点都市の目標でありますので、これらの事業を10年間に実施することは、目的であります3次産業の発展にも関連してくるというように思う次第であります。 それから、環日本海構想、中海圏構想について米子との分断についてでありますが、きょうも県知事に対しまして4点の問題について陳情いたしました。1つには、出雲圏域に対して、松江市、安来市外8町村の編入について、関係市町村の調整をとっていただきたい。また、松江市と出雲市を中心とする宍道湖・中海都市圏の形成に当たりましては、それぞれの圏域の主体性を尊重しながら、連携が損なわれないように、緩やかな連合をお願いする。また、今回松江圏域から対象から外れました仁多、大原、能義について、言うなれば松江圏域の中山間地に対して、格段の振興策についての御配慮をと。4番目が、今御指摘の中海圏構想の分断の関係でありますが、中海圏の圏域の形成に当たりましては、鳥取県西部地域との共通の課題に対して積極的な取り組みをしていただく。また、別途我々自体において、松江、安来、米子、境において協議機関等を設置いたしますので、これについて中海圏域の振興策について格段の支援をお願いするという4点について強く要望したわけでありますので、御心配ないような中海圏域の振興策を米子ともどもに従来どおり進めてまいりたいというように思う次第であります。 なお、休養ホームについての県立についてどうかという御指摘があったわけでありますが、御承知のように、老人休養ホームの建設につきましては、昨年の9月定例市議会におきまして、島根県東部地域における高齢者福祉の拠点施設といたしまして、安来市、広瀬町、伯太町の1市2町の広域事業といたしまして、県に働きかけているということを御報告申し上げたところであります。その後、県におきましては本年度予算に調査検討費が100万円計上され、現在高齢者が低廉で安心して利用できる保養、休養、健康増進の場を提供する高齢者健康福祉施設、言うなれば老人休養ホームの利用エリア等の利用形態、整備主体、規模等について県担当課の高齢者福祉課と1市2町の担当課で調査検討を現在行ってまいっております。現段階での県の見解は、御指摘があったように、県立ではなく、県が本年度創設いたしました広域的地域整備特別支援事業を適用し、広域施設で、かつ県立施設的色彩の濃い施設整備を考えているというのが現在県の状況であります。これについては、先般、澄田県知事の講演会の中においてもお話に出ております。 この広域的地域整備特別支援事業と申しますのは、広域市町村圏で共同して行います事業費3億円以上の公共施設等の建設事業でありまして、交付税措置後の市町村実負担額の3分の1を県が特別に助成する措置、現在その第1号といたしまして、邑智郡のゆうゆうふるさと会館が適用事業として現在事業を行っております。1市2町の対応といたしましては、あくまでも県立施設を要望していく考えではありますが、広域的地域整備特別支援事業適用の場合には、建設費相当額の県補助金を要望いたしますとともに、1市2町で今後協議を重ねていきたいというように考えております。この結論を出しますのも、遠からん時期に来るではなかろうかというように考えますので、今後の対応につきましては議会と相談をしながら、そして1市2町とも協議をしながら、よりよい高齢者対策の施設ができますように努力してまいりたいというように思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 御指摘の環境問題等についてもお知恵をかりながら、よりよいその地域のニーズに合った、環境に合った景観づくりを進めたいというように思いますので、よろしく御指導賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。 ○議長(櫛田忠利君) 市川教育長。            〔教育長 市川博史君 登壇〕 ◎教育長(市川博史君) 古志野議員さんの新林古墳についての御質問に御答弁申し上げます。 第1点の安養寺古墳の件でございますけども、おっしゃいましたように、昭和47年に民間会社によりますいわゆる住宅団地造成によりまして発見されたものが安養寺古墳でございます。これは、学術的にも価値は大変大きいということでございましたけども、さっきおっしゃいましたように破壊が進んでおりましたために記録保存にとどめたということでございます。残された墳丘の一部、要するに下の方の張石でございますが、その部分を同団地内に会社から土地を提供を受けまして、張石を復元を現在してございます。おっしゃいましたように、説明板等も設けながら、ほんの一部でございますけども復元をしているということでございます。 それから、2つ目の新林古墳の価値はどうかということでございます。これにつきましては、先ほどもございましたように、市道安来・清水線道路改良工事で発見されたものでございます。この新林古墳の築造された年代は4世期の後半、いわゆる古墳時代の前期に属するものでございまして、山陰地方でも古墳時代前期に類するものとしましては、荒島の古墳公園にあります造山古墳、これは全国的にも有名でありますが、それと同時期につくられたものであろうということが言われております。これまで飯梨川の東側でこのような古い時期の、いわゆる族長クラスの古墳が発見されたのは今回が初めてでありまして、マスコミ等でも報道されましたように、この古代出雲地方の要するに支配体制を知る上では、学術的にも非常に貴重なものであるという専門家の判断がされております。 この古墳の移設でございますが、古墳移設につきましては、文化財保護委員の会の方から、この移設についての専門家による指導を受けて移設をするようにという答申をいただいております。現在、文化財保護委員会の中の指導部会という委員さんで、その移設につきましての技術的な手法について現在検討をお願いをしていただいております。早急に計画をまとめさせていただきまして、その移設につきましての関係予算につきましては今後お願いをさせていただきたいというように考えておるところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(櫛田忠利君) 22番古志野議員。 ◆22番(古志野利治君) 私が再質問といたしまして申し上げたいのは、一番先の環日本海構想というものを市長さんは中海構想というふうに解説された。まず原点で話が違っておるわけなんです。中海ぐらいの小さいもんではなかったはずです。米子と一緒にやるというときに、安来の産業を安来の経済発展のために環日本海構想でやろうということは、加藤市長も言われました。また、このたび言っとるお方に、毎日新聞の記者の人が堂々と環日本海構想だということをおっしゃっておるので、加藤市長が中海構想でやっちょうやっちょう、私やちは環日本海構想でやっちょうなんていったって、これはしようがないけれど、初めの話はそれであり、現在もそれだと言っとるわけです。 そして、今松江圏でほんなやろうといったって何があるかという構想がまだ立っていないというので、市長さんにどんな構想があるかということをお聞きしたわけでございますけれど、その松江地区の構想は返事がなかったということです。 それから、飛んで申しわけないけど、まだこいつがあるけど……、それで、私たちは休養センターは県立だと思っておったから、ああ、県立だったら大きいことはいいことだ。しっかり大きく建てちょいてもらって、遊び場、ゲートボール場も2面こさえちゃるなんていって初めおっしゃったけど、今ゲートボール場が、雨天のときのゲートボール場がどこにできるか、そいつも聞いてはいないけれど、大きいことはいいことだ、県立だと言っとるけど、何だか、このごろは地域振興協議会というものが新しく制定されて、その中でやっぱり私が聞いたように、広瀬と安来と母里とが地方債を起こして、そしてそれから借りて安来が建てるというような方向で、どうも県立ではないとおっしゃる。県立でなかったら、今ちょっと考えなければいけない休養センターだぞよ。私が言いたいのは、そぎゃんめちゃくちゃなもんまでこしらえて、独立採算、コーポレーションがとれないようなことではいけないから、ここで考えを変えようではないかというのが私の第2の質問でございます。 県立ではない。それから何だか広域地域云々云々といって言われるけど、そいつ私はちょっと覚えていませんけど、そういう構想でこしらえるんだったら、もう一遍これはたたき台からもとへもっていきて、そして最後にはあの地で地域の環境に合ったようにするとおっしゃるけん、場所が悪いというやつを、環境に合ったようにするということの質問をもう一つつけ加えておきます。 それから、教育長に質問したところでは、ここんところでは珍しく4世紀の後半だ。今から1,200年前の公葬だ、そのぐらいのことは知っとった。だけど、それが副葬品もないし、出たのが勾玉の1センチ8ミリほどあるような玉が1つと、剣のこげんなったやつが、折れたようなのが1つ、これで大事な大事なって言ってみたって、あとは石が並べてあるだけのことでございまして、これのためにまたあそこの荒島古墳は、土地が120坪、この計算しますと、その頃は、つくったものが出いちょうけん、値段もそうなかったでしょう。安かった。それから公費が200万から上かかっておる。階段がこしらえて、こちらに草がぼうぼう、おお、この下にそんなものがあるかといって行ったら、コンクリで今のちょっと変わった石が張りつけてある。だけど、本当に出た石にはペンキでずうっと番号が書いある。3の25、4の11、何ぼうてってみんな書いてあったけど、そぎゃんもの一つも使ってない。なんだい、こげしてこしらえて、ぺんぺんぺんとはってある。こぎゃんことではいけんので、予算を早くつけてください。その予算がいつごろつくかということがこの2番目の問題。 そして、あんた方がいつごろやるということが一つその中に含まっておるわけでございます。眼鏡がなくて、あとの細かい筆記したやつが読めませんけん、第3の質問をさせていただきます。 終わります。 ○議長(櫛田忠利君) 市長。 ◎市長(加藤節夫君) 環日本海構想について、私の理解は拠点都市の質問事項でありましたので、よってこの拠点都市については、平成4年の12月に中海圏域拠点都市推進協議会をつくりながら拠点都市を進めてまいりました。よって、拠点都市のうちの2つ目の質問であるというように理解いたしておりましたので、よって、環日本海構想ではなく、中海圏域構想というように受けとめた次第であります。これが、よく言われます日本海国土軸構想、その中においての米子、安来の分断でありますれば、御指摘なとおりな答弁をいたしたではないかというように思いますが、その辺、すれ違いになりまして申しわけありませんでした。 それから、松江市の構想、出雲圏域へ編入いたします2市8町村の構想については、御承知のように、先般急遽、7月26日に県知事が公表されました段階でありまして、これからこの出雲圏編入についての関係2市8町村のそれぞれの計画等については、県の指導を得ながら今後計画立案を進めていきたいという状況でありますので、これは御理解を賜りたいというように思います。 その中において今後の計画で、松江市は4カ所を拠点化していくというような話があっておりますというのをつけ加えさせていただいた状況であります。 なお、休養ホームの県立については、最後に御説明いたしましたとおり、1市2町の対応といたしましては、あくまでも県立施設を要望していく考えでありますが、広域的地域整備特別支援事業適用の場合には、建設費相当額の県補助を要望いたしますとともに、1市2町で今後協議していきたいというようにお答えしたはずであります。よって、建設費相当額というような表現をいたしておりますのは、県立施設並みな財政支援というように御理解をいただきたいと思います。 ○議長(櫛田忠利君) 市川教育長。 ◎教育長(市川博史君) 再質問につきましてお答えをいたします。 新林古墳の価値ということでございましたけども、先ほど申し上げましたように、古墳時代前期の古墳であるということでございます。これは、荒島の造山古墳、大成古墳等が大体同じような時期でございます。で、考古学の専門家の方におっしゃいます言によりますと、荒島の古墳についてはいわゆる酋長クラスの古墳であろうということでございます。それが飯梨川の東側に同年代のもので、同時期のものが出ておりますが、これにつきましては、おっしゃいましたように、下には石が敷いてあるわけでございます。礫床といいますか、その上に割竹木棺といいますか、竹を、木を半分に切って、それが木棺直葬なりますが、それを上に載せているというような箇所と、もう一つは、今度は反対に石だなくして、それを埋葬した上にしてこう囲っているという2つが、1号、2号墳が出ておるわけでございますが、そういうことで、確かにおっしゃいますように出ておりますものは剣と勾玉が出ております。それと朱が出ておるわけでございますが、そういうものでございますけども、さっき言いましたような族長クラスで、古代のそういう社会的な支配関係を知る上では貴重な古墳であるということをおっしゃっております。そういう意味で、ぜひ残していただきたいということが文化財保護委員会の方からも意見が出ておりましたので、いろいろと御協議いただいた上で移設をさせていただくというふうに現在決めさせていただいているところでございます。 その移設につきましては、さっき申し上げましたように、専門家の技術的な手法を指導を受けながら移設してという答申でございますので、現在そのことにつきまして、四、五日前に委員会を開いたわけでございますが、そういうところで御検討いただきながら、現在専門的ないわゆる移設の方法について御協議いただいているということでございます。それに基づきまして移設のいわゆる予算ということを今後お願いをさせていただきたいというように考えておりますけども、時期的には今いつということはちょっとここで申し上げられませんので、ひとつ御了解をいただきたいと思います。 ○議長(櫛田忠利君) 22番古志野議員。 ◆22番(古志野利治君) こだわるわけではございませんが、そう難しく考えなくてもいいかもしらんけれど、環日本海構想というのは日本海をこうめぐらわせる構想、それから中海構想といったら周辺構想だね。そこのところで環という字をなぜ使ったかということで、私はそういうことにしておきたいが。 それから、市長は建築費のほとんど全部をこのたび、後の再質問のときにはおっしゃったが、初めは3分の1は県が出す。それは85%のあとの15%の3分の1かもしれませんけれど、3分の1出すとおっしゃったが、今度は全部出すということをおっしゃったが、それでいいですな。建築費は、ほんなら全部県が持ちますな。そいつを聞いちょかんと、嫌な話だというようなところや、また今あなたがおっしゃいました広域施設協議会なんていうようなもんができて、それがどうとかこうとかしておるということですが、今度2回目の質問には、県が建築費は全部出すとおっしゃったから、そこだけ確認をしておきます。初めの分は3分の1でとおっしゃいました。テープが聞いておりますから、後日なにしましょう。それは休養センターのことでございますね。 それから、どげでもいいけど、教育長、私があそこをなぜ移転しなければいけないときに、隧道掘ったら何ぼかかるか。経路を違えたらどげんなるかということは、これはもう1週間も10日も前にあんたに聞いたけど、私は土木屋でないけんわからん。わからんことはない。一番先大事なのはそこだといって言ったでしょうが。金がかかるからと言って、そしてしまいには何だか、あそこは泥がぼろぼろ揺れてきて、トンネルができません。昭和7年に私はあそこの堤をこしらえたときに、あそこへの下へあの導水路、水の通る1メーター40の穴を掘ったもんですよ。そのときに掘れたのに、今できん。この技術でできんなんていうのもおかしい。だけど、もうそげんことは言いません。もう切ってしまっておるし、移転するようなことになっちょうに、今さら。だがしかし、こういう例が後々残ってはいけないです。古墳はどこへでも移転すれば、それで許可になるもんだということでは、ちょっと古墳学上、これは許されん問題だ。万やむを得んときにはこうこうだったので仕方なしこうしましたということにならんと、古墳は、安養寺古墳も変えました。新林古墳も変えましたというんだったら、今後の古墳のあり方というものに問題が残るということだけをひとつ強調しといて終わります。 市長さん、そこのところの建築費全部の話と県立でないという話をもう一度聞かせてください。 ○議長(櫛田忠利君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 3分の1ということでありますが、これについてお答えいたしましたのは、市町村実負担の3分の1を県が特別に助成する事業が、邑智町のゆうゆうふるさと事業において行われておりますというふうに、邑智町のゆうゆうふるさと事業についてお話し申し上げました。よって、9月議会におきましては県立ということを申し上げつつ、土地の調査費二千数百万円をお願いいたした次第であります。県立といたしますと、用地は1市2町の負担でありますので、それを広域事業で行う場合には、財政的に用地等の費用は当然県立であっても負担すべきこと、広域であってもそれ相当額は、用地の費用のそれ相当額は負担しなければならないというように認識をいたしておりますので、ただ誤解ないようにお願いいたしますのは、今後もあくまでも県立施設を要望してまいりますと。ただ、最終的に広域に相なったときには、県立並みな補助をお願いするということであります。その補助についての県立並みということは、昨年もお話しいたしましたように、用地は1市2町で提供するというようにお話をいたしておりますので、そのように御理解を賜りたいと思います。 ○議長(櫛田忠利君) この際、お諮りいたします。 本日の一般質問はこれにて終わりまして、あとは明日にいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(櫛田忠利君) 御異議なしと認めます。よって、本日の日程は終了いたしました。 あすは午前10時から本日に引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 御苦労さんでございました。            午後4時20分 散会...